
2010.11.08|視察
施設概要
平成12年4月、兵庫県から狂犬病予防及び動物の愛護・管理業の移管を受け平成16年4月に動物管理センターを開設。所在地は西宮市鳴尾浜2丁目14。
管轄は西宮市になり、兵庫県は4市(神戸市・姫路市・尼崎・西宮)とその他は兵庫県が管轄している。
西宮動物管理センターは、大きく分けて「管理業務」と「愛護業務」二つの業務を行っています。「狂犬病予防法」「動物の愛護及び管理に関する法律」「動物の愛護管理に関する県条例「西宮市快適な市民生活の確保に関する条例」および「狂犬病予防法施行細則」などにより「人と動物が共生できる社会づくり」をめざして、犬の登録等の管理業務および動物愛護思想の普及啓発等の愛護業務を実施しています。
管理業務
主な業務として、犬の登録管理、動物の相談受付、狂犬病予防集合注射の実施、犬の捕獲収容、犬ねこの引き取り、動物の処分、負傷動物の収。応急処置、動物取扱業の登録受付を行っています。
愛護業務
動物愛護週間活動、動物愛護フェア、動物ふれあい訪問、学校飼育動物の支援、犬のしつけ方教室等の愛護事業、行方不明動物の探索、啓発、パンフレット、看板の作成等を行っています。
施設内
譲渡室・治療室・隔離室・猫室・犬室・犬房室・処置室があり大変清潔にされていました。
引き取り
主な理由として引越・飼い主の死亡・犬の病気・老衰などが挙げられ、職員の方は安易に引き取りを求める方に対して最大限アドバイス、相談を行っておられ、大切な命を守るよう努力されていました。
里親希望
里親希望者には、家族の同意、不妊治療、環境等面接を行いその後、1週間の体験を実施しているようで、他の家族や動物等の相性等も見て頂き、終生飼って頂けるよう取り組みをされていました。
保護動物
視察に訪れた時にも数等の犬・猫がいました。散歩等も行っており、案内して頂いた様子からも、職員さんの愛情が大変感じられました。そのうち、一頭のワンちゃんは飼い主様が見つかっているようでした。
感想
その後、職員さんにお話を伺いました。
西宮市に関して色々な取り組みにより数は年々減ってはきているが、けっして0では無い。
強くおっしゃられていたのは、飼い主さんは責任をもって、最後まで飼って頂きたい。
命の大事さ尊さをもう一度考えて頂きたいと、涙を浮かべながらお話をされていたのが印象的でした。お話を伺い、職員さんの強い愛情と、憤り(やりきれない想い)を感じました。
視察をさせて頂き、「人間のモラルの向上、命の大事さ、人間と動物が共生できる国に一日でも早くなるように」と強く改めて感じた視察でした。
最後になりましたが、案内をして頂きました職員の方々本当にありがとうございました。
2010.11.04|視察
センターによる捕獲、各保健所、飼い主による持ち込みなどにより、この施設に収容される。
愛知県動物保護管理センターでは、野犬、野良猫の収容がメインとのお話でしたが、名古屋市動物愛護センターでは、飼い主による持ち込みが多いとの事でした。
毎年処分数は減少していますが、繁殖期になると多くの自活不能猫が収容され、毎日ガス室が作動されるそうです。
譲渡については高齢、病気、社会性の適正を見て判断され譲渡されます。
ただ古い建物、そして設立した当初と業務が異なってきているため収容できる場が少なく、外のゲージで飼い主を待つ犬もいました。
譲渡の際は、しつけ方教室への参加とマイクロチップの装着、登録、狂犬病予防注射が義務付けられています。
名古屋市動物愛護センターには愛護館が併設されており毎年多くのイベント(しつけ教室、ふれあい教室)を開催し幼稚園児、保育園児から高齢者の方々に動物愛護の普及、啓発を行っています。
事業犬16頭、事業猫数頭がセンターで飼育されておりイベント時には活躍してくれるそうです。
また、展示室にて犬、猫の生態を学んだり、ふれあい広場で直接モデル犬と触れ合ったり、資料室で専門書、絵本、ビデオを見ることができます。
このセンターが設立されてから随分と収容頭数は減ってきており、飼い主のマナー等も
徐々に良くなっているそうですが、自活不能猫の問題が難しいとおっしゃっていました。
TNRと言う言葉をもっと浸透させていかなければならないと思いました。
2010.10.27|視察
愛知県動物保護管理センターは豊田に本所があり、他に尾張支所(一宮市)、知多支所(半田市)、東三河支所(豊橋市)と3つの支所が設置され、各支所にて捕獲・引取りされた犬や猫は返還や譲渡されなかった場合、保護期間満了後こちらに送られてきます。
ここに来てからも、再度社会復帰の適性についての選定があるので即処分にはならないそうです。
施設内
施設内は成犬用の収容室、子犬用の収容室、隔離室等に分けられており、中に入る際は専用の長靴に履き替え感染予防のためしっかり消毒をします。
猫は大きめのゲージに収容されていました。他には手術室、検査室等があります。
譲渡について
こちらでは、保護から処分までの期間は7日間が設けられており、期間後に職員さんにより、社会性、人との友好性等の選定が行われ、社会復帰できるかどうかが判断されます。
そして選定に通った犬、猫は、健康管理、しつけ訓練等を行った後に譲渡されていきます。選定に通った子達は、例え一年里親が現れなくても処分にはならないとおっしゃっていました。
成犬については譲渡会などを行わず、一匹一匹、一家族ずつ面談をして譲渡し、数か月後に犬の登録・注射等を行った後写真付きでの連絡をお約束するそうです。
引き取りについて
理由として多いのが、歳を取って(人間、ペット共に)飼えない、ペットが病気で面倒が見られない、しつけに困ってなど飼い主の都合によるものです。
これまでの動物愛護精神、飼い主責任等の啓発活動を行った結果、県民の意識向上等により、10年間で引き取りの数は半分以下に減っています。
安易に引取りを求める人には、職員さんも強い口調で説得したりするそうです。
センターでは選定の際に1匹でも多く命を救いたいという思いで、ほとんどの職員さんが自発的にセミナーなどに行き知識、技術の向上を図っているそうです。
職員さん一人一人が殺処分を無くそうと強く思っているのを感じました。
2010.07.26|視察
昭和49年に狂犬病予防法の為、犬の捕獲施設としてこの施設の使用が始まりました。
この施設は駅近くにあり、賑やかな街中にあります。
施設の取り組みとしては
里親会などはしていないが、出来るだけ生きる機会を与えたい。
という気持ちが強く、今現在里親募集中の犬が6頭、子猫は17匹ほど居ました。
監房について
監房は、檻というよりも縦に長く出入り口もドアで個室のようでした。
収容されていた犬は この日の朝に飼い主により放棄された雑種が1頭。
迷子として保護された白内障のシーズーが1頭でした。
猫はカリカリのフードを食べ始められるくらいの小ささで懸命に生きようと、また育てていました。
人懐っこさを通じて、職員さん方の優しさが伝わりました。
殺処分について
現在は、なるべく苦痛を伴わない注射(いわゆる安楽死とよばれる手法)とガス室のどちらかで行われています。
現在のガス室の使用頻度は週に1度使うか使わないかだそうです。
譲渡について
里親会は開いておりません。
子犬の保護はほぼなく成犬譲渡を中心に登録制で行われています。猫も里親を待っている子がいます。
新しい家族の元へ出して行ける子は出して行きたい。と何度も仰られていました。
所長のお話では、施設で勤め始めた頃から随分捕獲・保護が減り、迷子の犬猫の返還率が高くなってきている。
地域住民の方々の犬に対するマナーも徐々に上がっていている。
だけど、猫の問題がなかなかだそうです。
地域猫としての避妊・去勢(TNR)がまだ浸透していないため、犬に比べて猫の収容は多いということでした。
保護動物への対応
譲渡対象の犬は、毎日2回の散歩・日中は外の大きく広いケージの中で遊びます。
暑さ対策として テントを張りミストが出る扇風機を回していました。
また 猫の部屋・犬の監房には空調設備が整っていました。
建物の外観は古いものでしたが、建築条件があるため増築出来ずにいますが、職員さんは なるべく過ごしやすいように・・・と考えておられました。
飼い主のマナー向上・動物を飼う前に 命 への責任を考える・地域猫として生きて行く方法・・・
殺処分される犬・猫を作り出すのも人間ですが、ゼロに出来るのもまた、私たち人間ではないでしょうか。
2010.05.14|視察
犬管理指導所の管轄は大阪府内の政令都市(堺市、大阪市、東大阪市、高槻市)を除く地域です。
(高槻市は犬管理指導所に業務委託しています。)
大阪府には箕面、藤井寺、泉佐野、四条畷に分室があり、この4分室で捕獲・引取りされ譲渡可能か否かの適正診断が実施されます。可能な場合は譲渡。不可の場合は皆、犬管理指導所へ送致されます。
この施設は最終処分施設です。ここに送致された犬・猫は即日処分となります。
ただし、子犬に限り4分室で譲渡せず全てこの施設での譲渡となります。
処分について
22年4月よりガス室(二酸化炭素)は使用せず、睡眠薬と麻酔注射での処分に変更。
施設内について
監房は成犬用としていくつかに分かれていました。
子犬部屋には空調設備があり、子犬をウィルス感染から守るように入り口では靴裏の消毒を徹底されていました。
また、トイレシートや毛布が敷かれ清潔に保たれていました。
この日、成犬・3頭、子犬・2頭が収容されていました。
午前中に即日処分なのになぜ?成犬が・・・と不思議に思いました。
譲渡について
犬管理指導所は原則即日処分となっていますが分室で何らかの事情があり送致が早まった犬の場合、もう一度こちらで適正をみるために生活させているとの事でした。
こうした犬達の里親希望の方は事前登録し、分室からの事前家庭訪問をクリアした方への譲渡となっています。
譲渡犬に対し一回のフィラリア予防薬、9種ワクチン、お腹の駆虫薬が接種されます。
2頭の子犬は既に里親さんが決まっていました。
視察後、事務所でお話を伺いました。
2頭の子犬の経緯、分室での捕獲後まだまだ小さかったこの2頭は直ぐ送致され、この施設で育てられました(里親希望者がいた為)。
3頭の成犬の経緯や猫問題の事。
なるべく苦痛を与えないよう処分方法を変えた事など。
そして事務所の壁には、この施設から譲渡された犬の飼い主さんからのお礼の手紙や写真が貼ってありました。
そこには、とても温かい気持ちが溢れていました。
職員さんも出来ればこの施設に犬や猫が持ち込まれない日が来ることを願っていました。
この施設で助かる命もあれば已む無く奪われる命があるのも現実です。
視察中にみたホワイトボードには、処分され冷凍庫に保管されている犬の遺体数(20頭)と記入されていました。
『一日も早くこの国から殺処分という言葉が無くせるように』と改めて感じた視察でした。