
2010.05.14|視察
犬管理指導所の管轄は大阪府内の政令都市(堺市、大阪市、東大阪市、高槻市)を除く地域です。
(高槻市は犬管理指導所に業務委託しています。)
大阪府には箕面、藤井寺、泉佐野、四条畷に分室があり、この4分室で捕獲・引取りされ譲渡可能か否かの適正診断が実施されます。可能な場合は譲渡。不可の場合は皆、犬管理指導所へ送致されます。
この施設は最終処分施設です。ここに送致された犬・猫は即日処分となります。
ただし、子犬に限り4分室で譲渡せず全てこの施設での譲渡となります。
処分について
22年4月よりガス室(二酸化炭素)は使用せず、睡眠薬と麻酔注射での処分に変更。
施設内について
監房は成犬用としていくつかに分かれていました。
子犬部屋には空調設備があり、子犬をウィルス感染から守るように入り口では靴裏の消毒を徹底されていました。
また、トイレシートや毛布が敷かれ清潔に保たれていました。
この日、成犬・3頭、子犬・2頭が収容されていました。
午前中に即日処分なのになぜ?成犬が・・・と不思議に思いました。
譲渡について
犬管理指導所は原則即日処分となっていますが分室で何らかの事情があり送致が早まった犬の場合、もう一度こちらで適正をみるために生活させているとの事でした。
こうした犬達の里親希望の方は事前登録し、分室からの事前家庭訪問をクリアした方への譲渡となっています。
譲渡犬に対し一回のフィラリア予防薬、9種ワクチン、お腹の駆虫薬が接種されます。
2頭の子犬は既に里親さんが決まっていました。
視察後、事務所でお話を伺いました。
2頭の子犬の経緯、分室での捕獲後まだまだ小さかったこの2頭は直ぐ送致され、この施設で育てられました(里親希望者がいた為)。
3頭の成犬の経緯や猫問題の事。
なるべく苦痛を与えないよう処分方法を変えた事など。
そして事務所の壁には、この施設から譲渡された犬の飼い主さんからのお礼の手紙や写真が貼ってありました。
そこには、とても温かい気持ちが溢れていました。
職員さんも出来ればこの施設に犬や猫が持ち込まれない日が来ることを願っていました。
この施設で助かる命もあれば已む無く奪われる命があるのも現実です。
視察中にみたホワイトボードには、処分され冷凍庫に保管されている犬の遺体数(20頭)と記入されていました。
『一日も早くこの国から殺処分という言葉が無くせるように』と改めて感じた視察でした。